らんちゅう産卵の準備

らんちゅう産卵の準備

交配は通常朝からお昼頃に行われます。
午後からの産卵は、ほとんどが無精卵です。
交配するかな、という日は、朝から水槽の様子を頻繁に観察しておきましょう。
産卵された卵をそのまま放置しておくと、親らんちゅうが食べてしまうといったこともありますよ。卵にとっても不運な事ですし、食べた親らんちゅうも体調を崩すことがあります。しっかり見守っていてあげましょう。

らんちゅう同士が自然に交配して孵化した稚魚も可愛いですが、自分で選んだオスとメスで交配させるのも楽しいものです。
そのようにしたい時は、らんちゅうが自然に交配してしまう前に、オスとメスを別々の池に分けておく必要があります。水温が12度を超えたら早めに分けておきましょう。

産卵専用の池も用意しておかなければいけませんね。
お水はカルキ抜きした新水を使い、中にはメスが産卵しやすい産卵巣を入れておきます。産卵巣には色々なものが使われますが、良く使われているものは「シュロ」と呼ばれる皮です。シュロ皮を水草のように束にして使います。もちろん自然の水草でも良いのですが、自然のものは動きやすいので安定が悪く、卵の付きが良くない場合があるので、初めて産卵させるヒトはヒト工の産卵巣を使った方が良いでしょう。

メスのお腹が柔らかくなり、膨らんできたら産卵間近です。
用意した産卵池にオスとメスを入れましょう。
1:1で入れても良いですが、失敗したくない場合は1:2、もしくは2:3の割合で、オスを多めに入れておきましょう。
餌は、少なめにしておきます。
特にオスに通常通りに餌を与えてしまうと、メス追いの動きが少なくなってしまうので気をつけてくださいね。

らんちゅうの飼育に慣れてきたら、元気なオスとメスを交配させて卵を産ませ、稚魚から育ててみましょう。卵から育てたらんちゅうなら、可愛さも特別ですよね。