塩水、高温治療

塩水、高温治療

薬を使わない治療を考えるなら塩を使う治療の他に、水温を上げて治療する高温治療も効果的です。
細菌やカビが繁殖しやすい水温は22度〜26度で、それ以上高くなると繁殖しにくくなり、30度以上ではほとんどの細菌が消滅します。
らんちゅうは40度の高温であっても平気なので、高温にした方が良いということになりますが、水温を上げるタイミングには注意が必要ですよ。
一気に上げてしまうと水温の変化に弱いらんちゅうの体に良くありません。ゆっくり時間をかけて上げていきましょう。

塩水、高温治療は、濃度や水温が高い方が病原菌に効果的なのですが、らんちゅうに悪影響を与えてしまうような失敗を防ぐためにはやり過ぎないことがポイントなのです。
初心者の場合は塩水濃度0.5%〜0.7%、水温は28度〜30度程度にとどめておいた方が無難かもしれませんね。

塩の濃度は、高ければ良いというわけではありません。
らんちゅうの大きさによって適した濃度は異なりますが、0.3%〜0.9%が通常の濃度です。塩の濃度を高くしすぎると、逆にらんちゅうの体に悪影響を及ぼしてしまいます。
ひどい場合は、塩水によって死んでしまうことがありますよ。多くても1.5%程度にしておきましょう。

大切に飼育しているらんちゅうが病気になってしまったら、とても悲しいですよね。
らんちゅうをやまいから防ぐためには、常日頃からの日常生命活動環境に気をつけることが大切ですが、万一やまいになってしまったら、塩水による治療が効果的です。